簿記3級 仕訳のAI解説

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この論点の解説

使っていた備品や車、建物、土地を売るときは、帳簿から取得原価と累計額を消し、帳簿上の価値と売った金額との差を売却益か売却損にします。代金が商品代金でなければ、まだ受け取っていない分は未収入金にします。

帳簿から消すものを考える

備品を売ると、その備品は会社の持ち物でなくなります。だから帳簿に載っている取得原価を貸方で消し、その備品について間接法でためてきた減価償却累計額を借方で消します。この2つで備品の記録がなくなり、残った差が帳簿上の価値(帳簿価額)です。帳簿価額は、取得原価-累計額で求めます。受け取った代金(現金や預金、未収入金)は、借方に書きます。

売却益と売却損の決まり方

帳簿価額と売った金額を比べます。売った金額のほうが高ければ得をしたので、差額を固定資産売却益(貸方)にします。売った金額のほうが低ければ損をしたので、差額を固定資産売却損(借方)にします。仕訳は借方と貸方の合計が必ず合うので、他の行を書き終えたあとの差額として出すと、計算の確認にもなります。

期の途中で売るときは、当期の償却を先に

期の途中で売る場合、問題文に「当期首から売却時までの減価償却費を月割で計上する」とあれば、売るまでに使った月数分の減価償却費を、売却の仕訳に含めます。借方に当期分の減価償却費を書き、取得原価を貸方で、前期末までの累計額を借方で消します。そのうえで、帳簿価額と売値の差を売却益か売却損にします。

帳簿価額は、取得原価-前期末までの累計額-当期分の減価償却費で求めます。期首に売るときは、使った月がないので、当期の減価償却費は出ません。

未収入金と、土地の場合

代金をあとで受け取るとき、商品の売買ではないので売掛金は使わず、未収入金(資産)にします。土地は使っても価値が減ると考えず、減価償却をしません。だから累計額もなく、取得原価をそのまま消して、売値との差を売却益か売却損にします。

仕訳の例

備品(取得原価500,000円、減価償却累計額300,000円)を150,000円で売却し、代金は現金で受け取った。当期の減価償却費は考えない。

借方 備品減価償却累計額 300,000、現金 150,000、固定資産売却損 50,000 / 貸方 備品 500,000

備品を取得原価500,000円で貸方に、累計額300,000円を借方に書いて消します。帳簿価額は500,000円-300,000円=200,000円で、150,000円で売ったので50,000円の損です。固定資産売却損が借方に入り、貸借が合います。

決算日が3月31日の会社が、当期の12月31日に、営業用の車両(取得原価900,000円、前期末までの減価償却累計額300,000円)を500,000円で売却し、代金は普通預金に振り込まれた。定額法(耐用年数6年、残存価額ゼロ)、間接法で償却しており、当期首から売却時までの減価償却費を月割で計上する。1つの仕訳で答える。

借方 減価償却費 112,500、車両運搬具減価償却累計額 300,000、普通預金 500,000 / 貸方 車両運搬具 900,000、固定資産売却益 12,500

決算日が3月31日なので、当期は4月から始まっています。1年分は900,000円÷6年=150,000円です。4月から12月の9か月分は150,000円×9/12=112,500円を減価償却費にします。帳簿価額は900,000円-300,000円-112,500円=487,500円で、500,000円で売ったので12,500円の益です。

持っていた土地(取得原価3,000,000円)を2,700,000円で売却し、代金は後日受け取ることにした。

借方 未収入金 2,700,000、固定資産売却損 300,000 / 貸方 土地 3,000,000

土地は減価償却をしないので、取得原価3,000,000円をそのまま貸方で消します。売値が300,000円安いので、差額は固定資産売却損(借方)です。代金は後日受け取るので、売掛金ではなく未収入金にします。

間違えやすい点

関連する論点:減価償却(定額法・間接法・月割)、未収入金・未払金

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