読み込んでいます…
この論点の解説
決算で、1年間の収益と費用を損益勘定に集めて利益を計算し、その結果を繰越利益剰余金に移します。これで収益と費用の勘定はゼロに戻り、新しい期をゼロから数え始められます。
収益と費用を損益勘定に集める
決算整理がすべて終わったら、収益の勘定と費用の勘定を、損益勘定に振り替えます。収益は貸方に残高があるので、消すために借方に書き、同じ額を損益勘定の貸方に集めます。費用は借方に残高があるので、消すために貸方に書き、同じ額を損益勘定の借方に集めます。振替のあとは、収益と費用の勘定の残高がゼロになります。
損益勘定の差額が利益か損失
損益勘定の貸方(収益の合計)から借方(費用の合計)を引いた差額が、当期の損益です。収益のほうが多ければ当期純利益、費用のほうが多ければ当期純損失です。損益勘定は、1年間の成績を計算するための一時的な勘定で、次の段階でゼロにします。
利益は繰越利益剰余金へ
利益が出たら、損益勘定の貸方に残った差額を借方に書いてゼロにし、同じ額を繰越利益剰余金の貸方に書きます。利益は株主に帰属する純資産を増やすからです。損失が出たときは逆で、損益勘定の貸方に書いてゼロにし、繰越利益剰余金を借方で減らします。
売上原価は仕入勘定から損益へ
仕入勘定で売上原価を計算した場合、期首・期末商品の振替が済んだあとの仕入の残高が売上原価です。これは費用なので、他の費用と同じように、仕入勘定から損益勘定に振り替えます。貸方に仕入、借方に損益を、仕入勘定の残高の金額で書きます。
仕訳の例
決算日(3月31日)。決算整理がすべて終わった。収益の勘定の残高は、売上2,000,000円と受取利息50,000円である。これらを損益勘定に振り替える。
借方 売上 2,000,000、受取利息 50,000 / 貸方 損益 2,050,000
収益の勘定は貸方に残高があるので、消すには借方に書きます。売上2,000,000円と受取利息50,000円を借方で0にし、その合計2,050,000円を損益勘定の貸方に集めます。
決算日(3月31日)。決算整理がすべて終わった。費用の勘定の残高は、仕入1,000,000円、給料500,000円、減価償却費200,000円である。これらを損益勘定に振り替える。
借方 損益 1,700,000 / 貸方 仕入 1,000,000、給料 500,000、減価償却費 200,000
費用の勘定は借方に残高があるので、消すには貸方に書きます。仕入、給料、減価償却費を貸方で0にし、その合計1,700,000円を損益勘定の借方に集めます。
決算日(3月31日)。収益と費用を損益勘定に振り替えた結果、損益勘定の貸方(収益)の合計は2,050,000円、借方(費用)の合計は1,700,000円となった。当期純利益を繰越利益剰余金勘定に振り替える。法人税等は考えない。
借方 損益 350,000 / 貸方 繰越利益剰余金 350,000
当期純利益は2,050,000円-1,700,000円=350,000円です。損益勘定は貸方に350,000円の差額が残っているので、借方に書いて0にし、繰越利益剰余金(貸方)に移します。
間違えやすい点
- 収益と費用で、借方・貸方を逆に書く間違いが多いです。残高が借方にある費用は貸方に、貸方にある収益は借方に書いてゼロにし、同じ額を損益勘定の反対側に集めます。
- 純損失のとき、繰越利益剰余金を貸方に書いてしまう間違いがあります。損失は純資産を減らすので、借方です。
- 売上原価の仕入勘定の残高を、損益に振り替え忘れる間違いがあります。仕入も費用の1つとして振り替えます。
関連する論点:売上原価の計算(仕入勘定で計算する)、剰余金の配当と利益準備金、法人税等(中間納付・決算・納付)
ログインなしで解ける問題
- 問題1(H167-00):決算日(3月31日)。決算整理がすべて終わった。収益の勘定の残高は、売上3,00…
- 問題2(H168-00):決算日(3月31日)。決算整理がすべて終わった。費用の勘定の残高は、仕入1,80…